表紙

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


お尻




 会社の女のこがいて、そのこはアルバイトなんだけどもう半年以上になる女のこで、三日に一度ぐらいぴったりしたジーパンで来るんだけど、これがいいんだ。細身の、胸なんかないと言っていいくらいなのにさ、お尻の感じがたまらなくいいんだ。一度会社の帰りにそのお尻が頭から離れなくて、なんて言えばいいのかってずっと検討した。ぷちではない、ぴちでもない。ぷちゅとも違う。ふちゅか。ふちゃではだらしないからな。ふちゅふちゅしたお尻。あのお尻。ああ。
 歩きながら、おおまじめな顔して心でこういうくだらない考えに満たされてて、我ながらいい年して困るなあなんてさ。
 しばらく忘れてたんだけど、夜寝る前になって突然、もちゅが浮かんだ。いかんなあ。写実にもとってる。かなり願望がまじってる。違うよ。だめだよ。
 もちゅもちゅ……、かあ。どうも、もちゅもちゅらしいお尻。ジーパンの布地はがしてみればやっぱりもちゅでなければ。そりゃそうなんだけどなあ。

 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

物語 『お尻』 平成4年4月14日(1992年)
当頁 2016/10/15 (土) 〜