平成10年11月9日(月)〜

DEAD OR MAIL について



 夢崎景さまのHPで、1000アクセス達成(平成10年5月20日頃)記念企画として、『DEAD OR MAIL』というリレー小説が始まりました。企画自体のスタートは、平成10年6月下旬頃でした。
 私も参加させていただきました。
 しかし、全26回が予定されていたのですが、5回を超えた辺りで、終了となりました。
 つまりこの企画は、平成10年7月下旬頃までの、短い命でした。

 以下は、夢崎さまの掲示板で展開された、この企画についての後日談風の応酬から私の発言を中心に再録したものです。

☆ 夢崎景さまのHP「Yumesaki Company」については、 「異世界へ [リンク集]」 をご覧ください。
 『DEAD OR MAIL』全編は、上記HPの「Stories」からたどっていっていただければ、見つかると思います。(平成10年11月9日現在)



げと〜〜〜 投稿者:和香  投稿日:08月01日(土)04時59分40秒

「F−ZERO X 以外の話題」その2

 うっぷんをぶつけて毎日を過ごしておりましたが、
 いつのまにか、サマージャンボ宝くじが発売中。
 ああ、私としたことがと、昨日やっと げと〜〜〜
 
 1億5000万とはいいませんので、ラッキーレジャー章(50万)ぐらいは頂戴!
 当たったら九州方面にでも、レジャーしにいこうかな ☆

 ☆ 「ゲット」ももう死語でしょうか。で、アクセントを変えてみました。・・へん?
   上記の通り「レジャー」はまだ現役らしいです。

 ☆ せっかく産まれたのに死なせちゃうのが忍びないので、
 今回の2000企画は、竹矢来の外から、傍観のつもり。 しくしく


 夢崎さまのHPが、2000アクセスを超えたのが、平成10年7月中旬頃でした。
 そして、2000アクセス達成記念として、『死語大賞』という企画が新たに始まったのです。
 もう古い企画であり進みののろい『DEAD OR MAIL』は早めに打ち切って、という思惑があったのでは、と想像されます。
 上は、それはそれとしても、「死語」をやり玉に挙げてという企画が、どうも心にしっくりしませんで、多少文句を述べてみたというものでした。「生きるってとっても伊勢物語」というHPを立ち上げているものとして、やはり諸手をあげて賛同するわけにはいきませんからね。

> そんな傍観なんて淋しいこと言わんで下さいよ〜。
> ただでさえ投稿してくれる人が少ないってのに。
> 投稿少ない方が企画死んじゃいますよ〜

(夢崎さま 投稿日:08月01日(土)07時46分48秒)

 と、おっしゃいます。
 言い訳の意味と、別に気になることもあったので、また発言しました。



レジャー賞でしょう 投稿者:和香  投稿日:08月02日(日)09時12分11秒

夢崎さん!

2000企画に、
 私がお休みをいただくだけですって。
 そんな、おおげさなぁ。・・・ね。(^^)
 それに、

3000企画も、
 まもなくでしょうから、次はがんばりますよ ☆
 そういえば、

1000企画の、
 検討会がまだだったような・・・ > みなさん!
 それとも、背理法で、誰がどれだか、わかったらまずいの? > 夢崎さん
 私はもともと、匿名希望じゃないので、かまわないのです、けど。
 (というか、むしろ、公開して欲しいぐらいなんです、けど・・・)


 『DEAD OR MAIL』は、すでに最終回を迎え、全編が終了しておりました。
 このリレー小説は、夢崎さま宛に意欲ある者がメールで投稿して繋げていくというものでした。連載中は伏せられていた(そういう設定でした)著者一覧は、終了後、約束通り発表されたのですが、しかし「順不同」によるものでした。つまり、依然として、誰がどれを書いたのか分からないという状態です。

> 誰がどれを書いたのか公開した方がいいですか?
> って言っても人数少ないし、ほぼわかると思うんですけど…。
> それ以前に2000企画はすでに終わりっぽいので
> なんとかしてください。>皆様
> ところで3000企画はやっぱりリレー小説がいいですか?
> 今度はマジメなやつ。

(夢崎さま 投稿日:08月05日(水)09時58分59秒)

 私が異を唱えたので、『死語大賞』は、死にそうらしいです。確かに、お遊びなのですから、ぶうぶう言う奴が一人でもいたらみなさん参加しづらくなる。さわらぬ神に、とかも思うでしょう。
 ・・・ほんと困った人ですね、私。



【 誰がどれを書いたのか公開 】に一票! 投稿者:和香  投稿日:08月06日(木)10時41分12秒

「今は伏せられていても最後には種明かしがあるんだな」と、楽しみにして
いました。順不同ではつまらないです。

 自分のものに自分の名前を付けたいと願うのは、ものかく人の本能だと思
います。善意からだとは想像できますが、「オーナーやりすぎ」と感じまし
た。
「こんなのひどい作品だから」・・・というきめつけまで感じられて、かな
しいです。※

 もし、匿名希望は無かったけれど、匿名(または順不同)にした方がいい
と強く感じたなら、各著作権者に問い合わせ、OKだった人だけ、匿名(ま
たは順不同)にする。これが正しい手順だったと思います。
 少なくとも私は投稿の際、規定は「匿名」か「公開」かの二者択一にしか
読みとれなかったです。そういうことなら(そういう約定なら)と投稿しま
した。

 あまりきつい言い方はしたくなくて、控えめに夢崎さんに伝えてきました。
でも、結局言ってしまうなら、最初からそうするべきでした。反省です。

※ 具体的にこうだから「ひどい」と書いて欲しい。今のままでは、反論も
しづらいのです。言葉にするまでもなく当たり前のことだと感じても、言葉
にしてみると思わぬ発見があるかもしれませんよ。



うーむ 投稿者:夢崎  投稿日:08月06日(木)11時51分45秒

要は正しく著者公開した方が良いということですよね?
順不同ではダメだと。
いや、公開してもいいんですよ。
というかそこまで深く考えてなかったというのがホントのとこですね。
よし、公開しましょう。

「オーナーやりすぎ」と「こんなのひどい作品だから」
というのはよく分かりません。全体的に応募が少なく、
割と短期で終わってしまったのにはちょっと残念かなという気はしますが、
「ひどい作品だから」とまでは思っていません(通して読むと変な話だけど…)。
ひどいと思ったから著者を順不同にしたわけでもありません。
誰がどれを書いたのかわからない方が面白いかなーと思って
順不同にしたんですが、逆効果だったみたいですね。

『具体的にこうだから「ひどい」と…』というのは完全に和香さんの考えです。
私は「ひどい」などとは一度も言っておりません。
よって「具体的に」と言われても書けません。

というわけで(?)今夜までには直しときますんで。>著者一覧
また何かありましたら。


こまったちゃん 投稿者:和香  投稿日:08月07日(金)11時36分42秒

 夢崎さん。
 お手数をおかけしてすいませんでした。
 私の考えすぎがいくつもあったようです。ご容赦ください。


DEAD OR MAILについて

> 夢崎さん
 全26回という予定、「それから」よりも「それまで」が面白いと誰しも
感じる、これらから、伝説の樹の下へ簡単には行き着けないという展開、ご
く自然だと思いました。どこまで行き着けないかが、わくわくものでした。

> 上様さん
 第2話で、その「展開」の色合いが決まりましたね。勇気に拍手です。
 インパクトや簡潔なまとまりということでは一番だと思います。
 きっと現実界で、憎たらしい生徒会長がいるんだろうと思い、最終回Bで、
陰惨なキャラにしてしまいました。あれが上様さん自身のことだったら、す
いませんです。

> O氏さん
 まさか私の第4話を、同じ方がサンドイッチしていたとは思いませんでし
た。あまりに特異な三キャラを同じ人が、と驚きです。
 「宇宙意志イデ」を聞き違いにしちゃったり、「ヨネ」を行方不明にしちゃ
ったり、お詫びいたします。ノーベル賞ネタは第20話ぐらいで使おうかと
伏線張っておいたのですが、ついに生かせませんでした。
 第5話で、伝説の樹がなくなって、いよいよ物語は自由の空へ解き放たれ
て、というところでしたのに・・・
(たぶん、第4話の人が続きを書かないので、お怨みだったのでは? ここ
ら辺から、二つの場面が交互にという流れですもんね。前後が同じ人だとい
う勘が働いていれば、そのお気持ち汲めたかもしれない。うう・・)

> 卯月みそかさん
 順不同状態で作者発表のあったとき、不明分を誰がどれだか推理して、唯
一的中したのが、最終回Aでした。にしても、オーナーの後見人かとまで思
える卯月みそかさんが、ここまで傍観していたとは。・・・深いですね。
 最終回Aは、その力わざに感じ入りました。こういうまとめ方もあったか
と、頭下がる思いです。

☆ 幻の第6話ですが、ぎりぎりまで待ってだれも書かないなら、私が書く
つもりでした。予定では、こまったちゃん円盤の広間で、ドールたちにこづ
き回されながら、こまったちゃんと問答をするお話でした。
 でも、言い出しっぺのオーナーが、急に腰砕けになってきて、そうやって
書いていくとオーナーをいじめていることになりそうな雰囲気が醸し出され
ているかに思えて、その気が失せてしまいました。私は心優しいのです。

☆ リレー小説は、前の人のお話を深く読み込んで、あたかも同じ人が書い
ているかのように自然に、というのも相当にやりがいあるとは思いますが、
やはり、思いもよらない飛躍というのが、「キモ」ですよね。大変に楽しい
体験をさせていただきました。

☆ 昨日のオーナーの発言からすると、あの腰砕けは、迫真の演技だったの
かもしれません。これでもまだ書けるかい、と根性試されていたのですね。
 あるいは、「やばい」「やばい」は、愉悦の表現だった。
 まだまだ表層にまどわされ、修行が足りません。
 次は(3000でも5000でも10000でも夢崎さんの望むときでか
まわないと思いますが)、ちょっとやそっとで引くものかと、拳固めており
ます。



 という辺りで、一段落でした。
 その後どなたも掲示板に書き込まれない日々が続き、8月13日になって、O氏さんが『DEAD OR MAIL』の感想という形で応えてくださって、ほぐれてきたというところでしたか。
 その後、夢崎さまも発言。



始めました 投稿者:夢崎  投稿日:08月13日(木)05時35分03秒

DEAD OR MAIL 2、始めました。
今回はプロローグからの募集です。
前回はまあ色々ありましたが(笑)、
今回の「2」でうっぷんを晴らして下さい。
参加資格、書きたい人!

>和香さん

始めましたよ。2。
心機一転、応募して下さると嬉しいです。


心の準備が・・ 投稿者:和香  投稿日:08月14日(金)00時56分15秒

 あやあ〜
 いきなり立ち上がってますね!

 3000までほとんど動きないだろうと、高をくくっていました。
 不意打ちです。

 う〜ん
 一ヶ月かあ、のんびりいこうかな〜
 だれかアタマ書いてくれると、うれしいな〜
 来週までまとうかな〜
 再来週までにしようかな〜

 どちらにしろ最長で二年以上ですか。最終第二十六回までおつきあい
いたします。ええ、もう!

 ついていきます。詩檻先生っ。

(夢崎さんは、先生の背後霊に過ぎないということに最近気付きました。
 そうか ☆ ・・と。
 先生が失敗をするとしたら、それは背後霊が邪魔をしてるんだ、・・と。うむ)

   ↓ HP徐々に更新中です。

http://www2.justnet.ne.jp/~waka/


 というわけで、現在(平成10年11月9日)は、夢崎さまのHPで、『DEAD OR MAIL 2』という企画が進行中です。三ヶ月で、第10回まで進んでいます。夢の全26回は達成できますか、どうか。
(ちなみに、『死語大賞』はいつのまにか、企画が消えていました)


※ 以上の、発言転載については、夢崎さまご本人より認可をいただいております。
 ご厚意、感謝いたします。


※※ (H15/05/05 ローカル記載) なお、発言に付随するMailやHPのアドレスもそのままを転載しています。JustNetアカウントはH16/03月末には消失します。

 目次へ 


夏文庫 扉



【参考までに】


 『DEAD OR MAIL』全編については、冒頭で述べましたとおり、夢崎さまのHPでお楽しみください。
 以下では、私の投稿回のみ、再録しておきます。改行様式などが、本掲載の形と多少違っております。




『宇宙意志イデ』
 というのは、巴に遠ざかりゆく女の声音が、ドップラー効果によって割れたための、聞きちがいだった。
『宇宙詩人ヒデキ』
 こう言ったのだと、突然さとった。
 そして一瞬のうちに、ノーベル文学賞受賞に至る長大な人生が、地平線まで延びるまっすぐな道と重なって、眼前に見渡せたのだった。
 と同時に、脳裏にかすめた、夢のごとくはかない姿態が、ヒデキのバイクを垂直ターンさせていた。
「あの子があぶない」
 道ばたの美少女が、中指を立てて、こちらの方に毒づいている。
 見上げれば、こまったちゃんが、不気味に色づきはじめていた。
 正式名称「こまったちゃんサーチ」。不穏分子、変態を排除するために空に浮かんでいる円盤だった。普段は、背景の空や雲の色に擬態しているので、見つめても見えない。
 ある赤ちゃんが産まれてすぐ、「世界で私だけが貴い」としゃべったという。数分後には、こまったちゃんが飛来して、産院ごと蒸散だった。
「もっとおしとやかにしなよ。君みたいな子がもったいないぜ」
 少女は、妖しいまでに長い脚を縁石へやわらかくひらいて、繰り返した。
「しんじまえ、ばっきゃろ」
 しまったーーー! こいつは、こまったちゃんドールだ。
 こまったちゃんドールとは、少女趣味の変態をあぶり出すための、こまったちゃんの罠だった。
 コンマ一秒でも早く、ここを離れなければならない。いきなりトップスピードに達しようかというとき、レッドアラームがBOMと発光した。今まで一度も動作しないので、外してしまおうと思っていたオプションだった。
 しまったーーー! 捕捉されたあ!!!
 このバイクのバリアは、こまったちゃんから見ればシャボン玉だった。
「しんじ、はりきれ」
 俺はシンジじゃない。
 死にたくないよ〜〜〜、かあちゃ〜〜〜ん ・・・




以上、第四回目として投稿。メール、平成10年6月30日。





DEAD OR MAIL 最終回

 こまったちゃん様は、断末魔とともに崩れていった。
 ヒデキはあえぎながら、立ち上がった。
 帝国の最奥の間に、静寂が訪れた。

「革命は勝利した」

 兵士たちは口々に触れ回った。
 帝国軍は武器を捨て、投降していった。
 生徒会長(異称 死のたこ坊主)は、許しを乞う捕虜を片端から処刑している。むごい。
 山田浩美は、行方不明のヨネの名を呼びながら、瓦礫の中をさまよっている。なるとほっぺで、片腕はなかった。
 民衆は、大半が犠牲となって、メガロポリスは死の街に近かった。
 どこからともなく、哀しみの歌がきこえる。

うちてしやまん
正義の兵士
生あるものを
夢の国へ

 ホイップくりいむの女は、歌い踊りながら、力ない男たちを見回した。
 何人かが、調子外れに唱和する。

うちてしやまん
自由の兵士
憎いあいつを
夢の国へ

うちてしやまん
われらが兵士
愛する子らを
夢の国へ

 ヒデキの腕にそっとさわる。

「ここに樹を植えよう」

「勝利の記念に?」

「元に戻すだけさ」

 ドールは、微笑した。

 四時だった。




以上、最終回用として投稿。メール、平成10年7月20日。




 目次へ 


夏文庫 扉