ねっとCafe/nc:小説工房談話室


タイトル  :『ことくにの』 〜 『忘れ草』 〜 『時計盤』
発言者   :和香
発言日付  :1998-06-18 12:10
発言番号  :148
発言リンク :147 番へのコメント

いつものように玄関のドアを開け、一服しようとしました。
ちょうどそのようにドアを薄く開けると見える位置に、それは置かれていました。
大家さんの配慮でしょう。

 ことくにの神代をおもう鉢植えの
     つゆにひらいたさぼてんの花

19:03 98/06/04

咲いていたのは、この一晩だけでした。


なのはなさん。
今回は、少々かかりました! ( ^ へ ^ ;)
(お題の難度ということと、文芸ではないのですが、他所で長文発言していました。← うう、調子に乗って、失敗してしまったみたい・・・)


『わすれ草』の感想です。

「男は目で恋をし、女は耳で恋に落ちる」
最近の新聞で読みました。(読売6月14日日曜版 『舞台の上の男と女』 北川登園)

素敵な言葉をささやく口の形。
何を言われたかなんて忘れそう。

声は、忘れられないのでしょうね。この言葉は音楽なんでしょうね。

私を抱き寄せた力強い腕の感触。

このごろは、力強い男、めだたないみたいです。
でも、決めるときは決める。そうでなくては!
女性も、
炎、燃え立つとき、・・・と、想像します。

あの時の情熱、忘れよう。

・・・、「忘れそう」とともに不思議に響きます。
そしてお題は「忘れ草」。
この草は、忘れさせてくれる薬草なのでしょうか。
忘れさせてくれない、妖草なのでしょうか。
・・・
「情熱」のあとの「 、」に なにか想いがぐっと入っている。







参考までに。
このお題の出典は、実は『伊勢物語』でした。


宮中にてある女官の部屋の前を渡ったときのことです
なんのあだを感じてか知りませんが

いいでしょう
あなたの堕ちていく末路を見届けますわ

こう言われました
男は

つみもなき人をうけへば忘れ草 おのがうへにぞ生ふといふなる

罪もない人を呪えば
忘れ草という妖草が
そういう頭の上に生えてくる
人らしい心が消えてしまう
昔から言いますよね

と返しましたけれど
これを伝え聞いた別の女官が
「罪もない」なんて
それではあんな女とまだ切れるつもりがないのですね
こう嫉妬したといいます

伊勢物語 三十一段
『新潮日本古典集成 伊勢物語』渡辺実校注 を参照させていただきながらの、拙訳です。









  『時計盤』

すいません、どうしてこんなことまで。
気にしないで。昔、私もしてもらったんです。
そう、あいつにしてもらった。
とどけ、今の場面。

私は他人よ、よしてよ、
恋人でもなんでもないのに。
友だちだろ、って言った、
とぼけたあいつのバトン。








お次のお題は、

『スニーカー』

なのはなさんはこういうの、得意と見た!
はずしてるかな?




今日は、盛りだくさんでした。でも、
今度は、お勤めの方が、超多忙となりそうな雲行きです。
しばらく来られないでしょう。
どうぞ、ごゆっくり。

和香でした〜 \( ^ ^ )/


 

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