平成10年5月29日(金)〜

カオリ七変化(2)
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  祝 \(^○^)/ NAGANO

むかし むかし
鬼ヶ島には鬼が住んでいました

けれど
桃太郎にジェノサイドをかけられて
滅亡してしまいました

桃太郎は宮殿の中心にある
しずかな庭で
むずかしい言葉のしるされた石柱をみつけました

 A O I S O U J I K I

読めなかったので忘れました

鬼たちのツノをみんな採集して
これでひともうけと 島をあとにしました …






ということで、お供えしてからすでに百時間近く。
なまもののため、
やむなく
わたくしがいただくことにしました。


お題 和香 平成10年2月4日 発言No.18
作成 平成10年2月8日 発言No.25
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『青い掃除機』
姐さん、もういけねぇ。自首しやしょう。
さすがに、三人も殺っちまったなぁ…
和夫、覚えときな。
一度頭ぁ垂れたら、それっきりだ。
あたしゃ、おいそれと捕まるような正直者じゃないよ。
 
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よっ
カオリちゃん
いいねえ
でも
わるいことはだめよ




新しいお題は、

『雪照らす炎』

開会式、泣けちゃいました。

☆今日のは節分特集もあり、われながら季節感いっぱい。(というかちみどろというか)




(むかし、むかし、牢名主にそれなりのお土産を持ってこないと、それは、それは、ひどいいじめを受けたと言います。しかし、いまはむかしではありませんし、ここは、「4行小説工房談話室」でもありません。そういう因習が無いことは言うまでもありませんよ。^^;)

(平成10年2月8日 発言No.25 全文)

 この頃は、百時間程度でしびれを切らしていたのですなあ。
 上にあるとおり、『青い掃除機』にだれも答えてくれないため、またもひとり4行小説となりました。そして、私の、お題に答えを求める姿勢が、または4行小説に固執する姿勢が、PF「小説工房談話室」に新人が参加しづらい雰囲気を作っているのではと危惧したのが、最後の赤字付言です。
 『青い掃除機』、織り込みがスタンダードですが、落ち着いた佳作だと思います。舞台の上の、どこかレトロな一場面。昭和の前半かなあ。・・・私はこういうものをあまり観劇することはありませんけれど、ドサ回りの小劇団て、なんか、ドラマがありそうで、いいんですよね。女座長とか、・・・う〜ん、しぶい。(もちろん、現実にありえる一場面を表現しているととらえても誤りではありません。でも、そうだとしたらあまりにドラマチック。現実の描写であるなら、もっと醜悪であるべきというのが、私の勘です)
 なお、「掃除機」をそのまま「正直」に苦しく織り込んでいるという錯覚を受けやすいですが、ご注意あれ。真性の織り込みです。
 新しいお題は、もちろん、長野オリンピックからの発想です。

生ものとは知らず、もう100時間もたってしまいましたか。
ありゃりゃ、えらいこっちゃ (^^;)

4行小説って難しいねぇ。
ついつい長くなっちゃって「これじゃあいけない」と考えなおしてる最中です。
お題のとこばっかり気がいって、始めが思い浮かばないよ。

(CHANCE様 平成10年2月8日 発言No.26)

 マスターからはこのようなお返事です。温かい中にも、4行小説についてはサジを投げました、とも受け取れるご様子。以後、ほかの参加者に迷惑でない限りは、黙認という形です。マスターも積極的には4行小説に触れられることはなくなっていきます。
 新題『雪照らす炎』への回答者もなく、私はさびしかったのです。

>さて、
>ところで、
>僕は小説を何も考えないで書きはじめちゃうことがあります。

これって『続く』なんでしょうか?
ものすごく先が気になったもので・・・ (^^;)
私も何も考えないで書き始めることがあります。
結構何も考えずに書き始めることって多いかも。
そういう話は行き詰まるのも早かったりしますが・・・。
でも考えに考えたシーンにたどり着かなくて、無理矢理つなげるよりはいいかなって思うこともあるんだよね(苦笑)

>それに、僕だって自分を天才だと思ったりします(って、スゴイ文章だな、これは)。ただ、ジェットコースターのようにピークから落ちていくんです。
>「山高ければ、また谷も深し」
>そうなると、しばらくはのたうちまわってますね。自分の書いたものを読む度に、うっと吐き気が… って程ではないけれど。

『こんなのイヤだあぁ』ってのたうちまわる事もしばしばです(笑)
自分のキャラには愛着あるから、もっと活躍させてあげたいなあって思いますね。
書くことが上手くなったら、キャラ達を活き活きとさせてあげられるのかなぁ。
谷は果てしなく深いけど、落ちてしまえば登るだけ。
よちよちとでも登って行きたいなと思いますね。

(CHANCE様 平成10年2月13日 発言No.29 全文)
(引用部分「>」は、life-coo=小熊ライフ様で、平成10年2月12日 発言No.28)

 私は4行小説のことが強く頭にありましたので、『 』で囲まれたものがみんなお題に見えてくるのでした。上のような全く無関係な議論なのに、横はいりをしました。軽い冗談で、みなさんもそう受け取っていただけたと思うのですけれど、今思うと、自分で自覚している以上に、この文芸形態に惚れ込みだしていたようです。

ちは〜 (CHIHAAAと読んでいただけれるとうれしい)

でも考えに考えたシーンにたどり着かなくて、無理矢理つなげるよりはいいかなって思うこともあるんだよね(苦笑)
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無理矢理つなげたことあります。
のたうちまわりました。

谷は果てしなく深いけど、落ちてしまえば登るだけ。
よちよちとでも登って行きたいなと思いますね。
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おっしゃるとおりです。
赤ちゃんのような心になれば、疑わず、怖れず、行けるのでしょうね。

久しぶりにお題をいただきましたので、頑張ってみました。(そうなんでしょ?)
これは苦しかった!


お題 CHANCE様 平成10年2月13日 発言No.29
作成 平成10年2月13日 発言No.31
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『こんなのイヤだあぁ』
飯あるのか。
ええ。夕飯はお芋です。
はああ… うちも来るとこまで来たか。
まだまだ。平気よ。お向かいさんなんか一家心中だったでしょ。
これね、お向かいさんがお礼にって、置いてってくれたの。
こんなのイヤだあぁー!
怒んないで。呪わしい焼き芋だなんて。はい、あつあつ。
 
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うう、ほとんどホラーですね。
でもこの夫婦はしのぎきると思う。
朝までには間に合ったか。

(平成10年2月13日 発言No.31 全文)

 最後の「朝までには間に合ったか。」は、CHANCE様の発言No.29が13日午前0時8分、この私の発言No.31が13日午前7時26分という辺りを言っています。
 まさに「無理矢理」お題をもぎ取ったというところですか。
 4行小説『こんなのイヤだあぁ』は、内容が暗いという以外、欠点の見あたらない秀作でしょう! 我ながら、ただならぬ才能を感じてしまいます。
 画期的な点が二つあります。

 すでにお気づきだと思います。
 4行小説の、私の信奉している方法のキモは、お題の音(または文字)を、結の行に織り込むというものです。そこで、普通につくる限りは、お題の言葉が持つ意味そのものは、本文の中には表われません。お題と話の内容は、一見して何のつながりもないように並ぶことになります。むしろ、そこが面白いとも言えるのですけれど。・・・お題の意味と本文の意味との乖離に、妙なくすぐりを感じていただけると思うのです。通常ならば。
 しかし、ときに、お題の意味に連関するものが、まれには、お題の意味そのものが、文中に反映している作品ができあがることがあります。上掲『こんなのイヤだあぁ』が、その初めてのものでしょう。お題と内容が、たまたま繋がってみると、また、その偶然性が貴重です。ごく小さいものですが「奇跡」まで感じてしまいます。
 以上が一つ目の画期的な点です。
 二つ目は、ダミー行の挿入です。最後から二行目に、お題ほぼそのままが挿入されていますので、織り込みはこれか、と、早とちりしそうですよね。しかし、真の織り込みは、ちゃんと定型通り、最後の結の行でなされている、という遊び。作者のほくそ笑みが見えるような、にくい構成と思います。

 よって、4行小説についての説明なしに、これを読んだ人は、世間一般にある短い掌編と受け取ってなにもいぶかしがらないのでは、と思うのです。しかも、ダミー行がありますので、人によっては題名の付け方もそれなりに粋ではないか、などと納得していただけるかもしれません。
 ここら辺のかねあい(真実が秘められた仮面ぶり?)、たまりません!
 # 性格悪いでしょうか。でも、文芸というのは多かれ少なかれ、こういうもののような気もします。二面性、多面性、よくあることです。 #

>うう、ほとんどホラーですね。
>でもこの夫婦はしのぎきると思う。

夫婦はともかく、奥さんはしのぎきると思う。
いや、それだけなんですけど(笑)

あのお題は無理矢理でしたね(爆笑)
あれをお題に持っていかれるとは思わなかった (^^;)

(CHANCE様 平成10年2月13日 発言No.32)

 と、笑って許していただけたのが、同じ日の午後9時42分でした。
 一安心です。
 CHANCE様は、とても元気で心の広い、本当に気持ちのお優しいお嬢さん(育ちがよさそうなということも含めます)ではないかと、私は推理しているのです。ですが、この一件により、「ちょっとやそっとでは見かけることのまれなほどの、文芸フェチと関わりを持ってしまったかしら」とあやしまれ出したような、そんな、不安も覚えました。当たらずとも遠からずなので、弁解もできないのですけれど。
 # この世のどこかで、パソコンの前に座られている令嬢の御心をたいした根拠もなく推し測りました。もし大当たりでも、「文芸フェチ」というのは「誇り」と感じられないこともないので、私にとっては問題というほどでもないのです。現実界で、お会いしたいけど、お会いするのも怖いなあ・・・ #

まことに残念ながら、おつとめにいそしむため、当分さよならです。
体力的にどうか(労基法まっつぁお)という強行軍なので、ROMすらあやうそうです。
かならず、また!

(ややおおげさ。一週間程度でしょう ^^)/

(平成10年2月16日 発言No.34)

 この発言は、事実そのままです。
 以後、2月22日まで、私は発言できませんでした。
 もしかしたら、次に発言できるまでの間に、お題『雪照らす炎』にどなたかが答えていただける、そういう「淡い期待」は持っていたのですが、さすがにもう、「甘い期待」は持ってはいませんでした。

ええ? 一週間もおつとめですか?
会えないのは寂しいですぅ (^^;)
強行軍に負けずにがんばってきて下さいね!

(CHANCE様 平成10年2月16日 発言No.35)





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