平成11年5月2日(日)〜
背景色の不備を突き、
4行小説の不出来をいい、
華やかに受賞したばかりのHPに深刻な一撃を加えて、
この三連発によってよろめいたなのはなさんを掬って、
うむを言わせず次の段階へ引きずっていく。
これが強く「先生」を自覚した私の作戦でした。
効きすぎるぐらい効いてしまったようです。
私の理解は浅く、なのはなさんは「打たれ強く」もなく「文芸的なあばずれ」でもなかった。
ただ詩を創りたいだけ、遠いはかないゆめを夢見ていた人でした。
私の豹変を、信じられなかったかもしれません。
なのはなさんにどれぐらいの強靱さを与えることができたのか、あるいは、なのはなさんのどれぐらいのものを壊してしまったのか、今もって、本当のところはわかっていません。
省みると、一二ヶ月の間に、西山さんの衝撃、波乗り賞受賞、和香の裏切り、と翻弄されたと言えるわけですから、これで心穏やかであるほうが異常かもしれません。
当時の私には、ちょうどいい階段式上昇過程に思えました。
棲んでいたのは、悪魔でしょうか・・
なのはな様 平成10年7月14日 発言No.156
『雷鳴』について
なのはな様 平成10年7月14日 発言No.157
和香さん、ありがとうございます。
和香 平成10年7月14日 発言No.159
RE:和香さん、ありがとうございます。
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かくて、「小説工房談話室」における「4行小説」は、一旦幕を閉じました。
現在(平成11年5月4日)まで、復活していません。
しかし、上にあるレプリカファイルで語られています通り、「4章小説」という新しい企画に衣替えをして、再生した、とも言えます。
「4行小説」は、山本_智之師匠から継承したものでした。
そして、「4章小説」は、私=和香が「4行小説」の「贈答」「お題に応える」という性格を生かして、応用したものです。
本論評の賢明な読者の方でしたら、私が、どうして「4章小説」を考案する契機を得たのか、お気づきと思います。
私は、なのはなさんを育てる、という、ある種の建前にとらわれていました。
なのはなさんは、波乗り賞を受け、もう十分「4行小説」のウォーミングアップも重ね、そろそろ卒業してもよい時期、ということを、先生=和香は気づいていたのです。
卒業すれば、もう二人はわかれわかれ、・・それがならいです。
たとえ、同じフォーラムに続けて在籍することがあっても、もう特別な「贈答」の間柄ではないでしょう。
私は、それがさびしかった。
苛烈な論評まで書いてしまい、すきま風が吹いているようでしたし、そして、先生が卒業認定をするまでもなく「4行小説」からなのはなさんの興味が離れていきそうな予感もしていました。
遊び仲間をつなぎとめるために、目新しい遊戯を絞り出した。
これが真相です。
☆
・・・・・
そうだったはずなのですが、この「4章小説」という新企画は、なぜか私となのはなさん以外の方たちにも興味を持たれたようです。「4行小説」が、特殊すぎた(わけても和香様式が変態的)ということかもしれませんが・・
(^^;
「4章小説」は、この後、二人、三人とお仲間が増えていきまして、現在は、アクティブメンバーが十名以上、作品も第一作『宿題』から始まって、十八作目まで進んでいます。
浮き沈みはもちろんありますが、なかなかの盛況と言っていいのではないでしょうか。
☆ 注1 ☆
「4章小説」の歩みについては以下を参照ください。
ねっとCafe/nc:小説工房談話室 #1484 【4章小説ガイド】平成11年4月24日
これはフォーラム内に私(世話人という役どころ)が随時発言しているこの企画の案内、その最新版です。それまでの全作品にも、FAQ集にも跳べるようになっています。(本物ファイルですので、こちらへ戻る際はブラウザの戻るボタンをご利用ください)
★ 注1(補) 2001/10/20
平成13年(2001年)8月20日、JustNetの改装前フォーラムは閉鎖されてしまいました。以降、上の「注1」で紹介しているリンクは機能していません。ですが、「4章小説」は新装後フォーラムでも継承されています。次のリンクから最新版ガイドをご覧いただけます。
小説工房談話室(第二期) #689 2001-09-15 02:07 RE:復活? (付 【4章小説ガイド】)
★ 注1(補) 2002/07/22
平成14年(2002年)6月28日、JustNetのねっとCafe全体、つまり新装後フォーラムも閉鎖されてしまいました。以後、上の「注1(補) 2001/10/20」で紹介しているリンクについても機能していません。
現在のことは、当HPの 夏文庫 4行小説・4章小説のこと をご覧ください。
☆
なのはなさんは、この後数ヶ月して、「小説工房談話室」を一旦離れます。
その後、復帰されましたが、またしばらくして、今度は、「小説工房談話室」からだけではなく、Just Net をも辞めてしまわれました。
それぞれの辺りでさまざまなことがありましたし、なのはなさんのことだけではなく「小説工房談話室」のお仲間たちのお話も無数にあります。
でも、ご理解いただきたいのです。
本論評では、平成10年1月頃から、同年7月までの約半年の事柄を扱っています。
が、これをこのような文章にしますのに、平成10年5月から平成11年5月まで約一年かかっています。
追い付けません。とても語り尽くせません。
そこで、当初の目論見に従い、「4行小説」の幕に合わせて、拙文を閉じたいと思います。
☆ 注2 ☆
追い付けず語り尽くせない、なのはなさんやフォーラムのもろもろですが、なのはなさんの新しい場所でのHPもありますし、「小説工房談話室」の原発言もすべて生きております(現在発言数1500を超えていますが・・)。
異世界へ *** リンク集 ***
ここから跳んでくだされば、なのはなさんにお会いできるでしょうし、
夏文庫 小説工房談話室 発言一覧
ここにある説明に添ってくだされば、フォーラムの追体験も(そのときの空気までは保証できませんが)おおむね可能でしょう。
★ 注2(補) 2001/10/20
改装前フォーラムはすでに閉鎖されています。そのため、上の「注2」で触れている「フォーラムの追体験」等は現在のところ不可能な状態です。復旧再建をいずれは、と願っています。
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読者のみなさん。
長い間、ありがとうございました。
ご感想がもしあれば、遠慮なくお寄せください。
CHANCEマスターをはじめ、発言を引用、転載させていただいたフォーラムのみなさん。
ありがとうございました。
特に、なのはなさん!
つくづく、思うのですが、貴女は、なんて素敵なひとなんでしょう。
ここにありますだけでも、数ヶ月に渡って、「4行小説」という遊戯を、文芸を、ともに楽しんでくださった。
長い年月のたうちまわっていた私の文芸が、新しく立ち上がることができたのは、貴女と「4行小説」のおかげだろうと感じます。
私のほうが年齢はだいぶ上かとは思うのですが、無茶苦茶でわがままな子供のようなヤツに、優しく、お母さんのように接してくださった。
感謝します。
生涯、忘れない、と思います。
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